素材:漢字練習ペーパー

サイズ:W2000×D450×H450mm

 

 漢字が苦手なんです。読めないし書けないし、ダメダメなんです。まだまだ人生は長いので、ここらへんで頑張って、せめて中学生ぐらいの学力ぐらいは…って、最近、思うのです…。

 漢字練習開始です。本気も本気…。それ専用の机も作っちゃったんです。

WORKS-08「漢字練習」

『変身』

 私は、「漢字練習」という制作を継続している。人は一生変化して暮らす。肉体的にも精神的にも日々変化する。そのような変化の中で、目に見えない変化をかたちにしてみたいと思った。

 私は古本屋さんが大好きなのです。店内を見渡すと、100円コーナーやバックナンバーコーナーなど色々ありますが、その中でも一番興味をそそられるのは「ご自由にお持ちください」って書いてあるコーナーです。そこの本を見るのが大好きなのです。ある時、おもしろい本を見つけたのです。「中学生の漢字」っていういわば問題集です。本を開いてみたらよく使い込んである感じで、いっぱい書き込みがしてありました。第1回目80点、第2回目95点、なんて具合で採点までしてあるのです。この本のかつての持ち主は、勉強家だったに違いないと思いながら、背表紙に「名前 小林 哲生」と書いてありましたが、いただいて帰りました。何故か気になって1ページ目の書き取りテストをやってみると、結果は25点。「小林少年は80点だっていうのに私は…。」悔しかったので次のページもやってみると、30点。めちゃくちゃ悔しい。「たかが中学生ごときに負けるなんて!」その日は眠れませんでした。

 私は漢字が苦手だ。これからもずっと日本人で生きていく以上は、やはりこの事実から逃げるわけにはいかない。せめて、人並みに漢字が書けるようになりたいと思いました。まずは小学生からはじめようと思い、本屋さんに行って、小1から小6用の漢字問題集を買いました。今は中学二年生の問題集を毎日やっています。このペースでいくと、2~3年後には大学受験も夢じゃないかも…。と思うと勉強がはかどります。見ず知らずの小林君に勝つためにも…。

 学習とは、それを修得したからといって、肉体が痩せたり太ったり変化するものではないが、精神の上では確実に変化を遂げている。新聞などを読んでいて、読めない漢字や意味の解らない熟語を拾うのも、かつての自分にはない行動で、自分の内面が変化した証拠である。 その内面の蓄積をかたちにしてみようと画策している。